参加者 6歳・・・1人
1歳・・・3人 0歳・・・1人
読んだ本
今回のテーマを「まんまる」にした理由は、おっぱいからきています。あかちゃんが生まれて、
最初につかむのは、おかあさんのおっぱい。だから、幼い子は、曲線や球形のものには、母性性を感じて、
安心して入っていけるそう。ファーストブックにお勧めの、ラインの柔らかい絵本を選んでみました。
なにかな なにかな と次のページを開くと、まるくておいしいものが登場します。
繰り返し出てくる「まるくておいしいよ」という言葉の語感が、優しくて、食べることの楽しさを誘います。
食べ物絵本を使うとき、最近ちょっときになるのが、子どもたちが、野菜や果物を調理する前の姿・形を
見たことがなく、絵に対して無反応なこと。でも、今回は、ご参加のおうちはそんなことないようでよかったです。
6歳のお姉ちゃんの参加もあったので、受け答えもしてくれて、読み手としては大助かり。
食べ物のおはなしはいくつになっても楽しいですね。
動物のあかちゃんがおかあさんのおっぱい探して、泣いたり、かけたり。
おっぱいで育つ、海の生き物、くじらも登場。こういうところで、子どもは自然に、くじらは哺乳類という
ことをイメージとして蓄積していくのでしょうね。母性愛たっぷりな優しい絵本です。
おっぱいがでてくるわらべ唄といえば・・・
わらべ唄「げんこつやまのたぬきさん」
今回、あかちゃん絵本をどう伝えるかを考えながら、この唄をうたっていて気がついたこと。
あかちゃんは、おっぱいを飲んで、よく寝て、抱っこやおんぶで愛情感じて、また明日がきて、同じことを
繰り返してれば、難しいことを考えずとも育って行く、っていう意味なのかしら。(違うかもしれないけれど:笑)
さて、あかちゃん向けのまるいラインの絵といえば、こぐまちゃんシリーズ。
こぐまちゃんはボールが大好き。遊んでいるうちに、ボールは外へ転がり出て、どこかへいってしまいます。
この絵本は、こぐまちゃんシリーズ第1集のうちの1冊です。こぐま社さんは昨年40周年を迎えられましたが、
こぐまちゃん第1集は40年前に企画され、3年をかけて、画家、歌人、児童劇作家、編集の男性4人が
練りに練って創り上げた作品だそうです。ドラマチックに美しい文章で。画家のわかやまさんは、当時、
小さいお子さんがいらして、毎日育児日誌をつけながら、子どもがどういうことに関心を持ち、どういうふうに
感じるかを絵本に活かされたとか。編集をされたこぐま社社長佐藤氏のこぐまちゃんシリーズにかけた
熱い想いを伺ったとき、子どもたちに長く愛される作品は、絵本とは何かということから始まり、丁寧に丁寧に
つくられたものなのだなぁと感じました。
「まる まる」 中辻悦子 さく / 福音館書店 / 600円(税込) / 1993年
丸い穴があいていて、前のページの色や、次のページの形などにつながって展開していく、擬音語のリズムも
楽しい絵本です。
講座が終わってから、もうすぐ2歳になる男の子が、この穴に指を何度も通すことに随分はまってました。
これまたおなじみのわらべ唄。この唄は展開にはいろんなバージョンがあり、当然それによって挿絵もいろいろ。
この絵本は、「ねずみくんのチョッキ」でおなじみ、上野紀子さんの絵で、唄の展開に忠実に描かれています。
そういう意味でも、小さい子でもわかりやすいと思い、選んでみました。
最後は「みんなねんね」で終わりますが、絵も終わり方もとても優しい感じ。ねんねの前にもいかがでしょう。
ほかにもこんな本・こんな絵本リスト
ゼロさんのつぶやき ぷちプチ・・・
おはなし会のあとは、「げんこつやまのたぬきさん」が掲載されている、わらべ唄絵本「あがりめさがりめ」、
文字なし絵本「あかいふうせん」などを紹介しながら、絵本をゆっくりみて参加の皆さんと楽しみました。
「あかいふうせん」には、大人がみなうっとり。今日最初に読んだ「まるくておいしいよ」も対話型の絵本
なので、おかあさんがご自分の言葉でいろいろ語りかけながら、読み進めていけると思いますが、文字なし
絵本はさらに、お母さん自身も絵をたっぷりと味わいながら、子どもに語りかけ、楽しめる絵本だと思います。
「あかいふうせん」のような美しい絵なら、育児の合間にほっと一息ついて、眺めるのにもいいですよね〜。
この本の優れたところは、変化するもの、しないものがはっきりしていること。赤い色は変わらず、形が変化して、
いろんなものへと変わっていきます。子どもにとって、この変化するもの、しないものというのは、とても大事な
ことだそうです。いつも変わらずそばいてくれるおかあさんや、帰る家があってこそ、安心して外の世界へ
踏み出し、思い切り成長していけるというものでしょう。
今日は、講座が終わってから、参加者の皆さんと話に花が咲き、楽しい時間が過ごせました。
「自分で選ぶと偏りが出てくるので、こんな絵本があるんだぁと参考になりました。」とおっしゃってくださった方も
いらして、嬉しい〜。でも、実を言うと私もやっぱり偏りがち。このおはなし会では、趣味に走らないよう
ファーストブックに適した、いい絵本を紹介していけるよう心がけたいと思います。
また、「あかちゃん絵本はどれも同じよう・・・」という声も。確かに、ストーリー性がなく、同じことの繰り返しが多く、
読むほうはそう感じるかもしれないですね。その中でも、よくできているものは、大人でもなるほどぉと感じる
絵本もあるわけで、そういうところをうまく伝えていけるといいなぁと次回からの自分への課題とさせていただきました。
次回のテーマは「いないいないばぁ」です。お気軽にご参加くださ〜い。